SNSでの映え写真の投稿や、御朱印帳集め、戦国を舞台にしたオンラインゲームの聖地巡礼などの影響で社寺巡りする方の年齢層もグッと若くなっている近年。 神社仏閣が好きなシニア夫婦や石像や仏像を見るのが趣味の方以外にも、和装で […]
金戒光明寺のアフロさん
金戒光明寺でアフロと聞いても、ご存知の方以外は何の事か分かりませんよね。
京都市左京区黒谷町にある浄土宗の由緒ある大本山、そんな格式を誇る歴史ある寺院の境内に、話題の仏像が鎮座しています。
立地から通称くろ谷さんと呼ばれ、地元地域の方に親しまれるこのお寺のご本尊は阿弥陀如来、山号は紫雲山で、秋の特別拝観や夜間拝観などイベント企画も多い立派な寺院です。
三重塔へ続く階段に通称アフロ大仏と呼ばれる珍しい見た目の大仏様があります。
参道の左側、お墓の中にインパクト大の髪型をした、大変特徴的なヘアスタイルの石像が。大きな螺髪が見た目そのままにAfroのイメージで人気を呼び、じわじわと若い参拝客の話題を集め、写真を撮りに訪れる遠方からのお客さまも多いんだとか。
石仏の名前は五劫思惟阿弥陀仏。
修行中に長い時間悩み考えた際、髪が伸び放題になり、その結果としてこのような造形になったのだそうです。
お顔は思慮深く優しく穏やか。大変希少な仏様ですが、これを機に仏教やお寺に興味、関心を持つきっかけになったらと、同寺では参拝者向けにオリジナルの商品を販売しています。
御影堂近くの売店で購入できるアフロこんぺいとうという可愛らしいパッケージの金平糖は、数量限定で、モチーフの大仏様の紙の部分からカラフルなコンペイトウが覗き、乙女心を掴むおみやげです。
大仏様が描かれた御朱印帳も注目。ご利益のありそうなお土産は、若いカップルや社寺巡りが趣味の年配のご夫婦などだけでなく、髪の毛が気になりだした薄毛のお悩みを持つ人たちにも買い求められているそうです。
手水舎には花手水が用意され、飾られる花に混ざって、アフロアヒルやアフロカメが配置されています。
新鮮組発祥の寺として名の知れた場所で、皇族や公家の茶の湯で使われた名水、黒谷明星水も境内にあります。
秋の特別拝観で観賞できる、大方丈の虎の間の襖絵は圧巻の迫力で、久保田金僊筆の大作です。
仕掛けになった襖のトラは、開け閉めで何が起こるか、見学された方たちも大変驚かれます。
襖左奥のトラの絵は、見る角度や方向によって痩せたり太ったりするという不思議な仕様。
敷地の広大で桜や紅葉の名所でもあり、年中美しい景色が見られ、特別企画や夜間拝観などイベントも魅力的です。