総本家駿河屋は和歌山市
560年という長い年月を経て、開業当時から現在に至るまで、伝統と文化を守りながら極上和菓子を作り続けている和歌山市の老舗の和菓子屋さん。
地元地域の方々の普段からの馴染みのおやつとして親しまれながら、多彩な商品のラインナップは全国各地にファンを持ち、革の財布より好みの難しさがなく、メロンや紫芋など農産物を送るより管理も簡単で、お祝いや内祝いなど贈答用のグルメなギフトとしても一覧で見られ人気が高い和菓子店です。
総本家駿河屋は和歌山市に店舗がありますが、分家や暖簾分けで関連のお店も多数出店しています。
特に有名で知名度が高いのは、元祖と言わる煉羊羹でしょう。
職人に継承され守られてきた秘伝の味のお菓子は、紀州を代表するお土産として、観光旅行や出張などで紀伊エリアを訪れるお客様の安心できるブランドです。
総本家駿河屋は和歌山市の老舗の名店
日本銘菓辞典では煉羊羹の発祥の店と言われる歴史のある和菓子屋さんで、その歴史は室町時代に遡ります。
総本家駿河屋は和歌山市ではなく、始まりは山城国伏見九郷の里舟戸の庄、現在の京都市伏見区でした。
寛正2年、1461年の6月に、京都伏見で鶴屋という屋号で設立した1軒の饅頭処がstart地点です。
室町時代中期に、初代、岡本善右衛門が京都府の郊外の船着き場で開始したお店は、当初はまだ、練羊羹は製造していませんでした。
南蛮から伝来した白糖などを使用して、菓子文化が開花し始めた頃の時代です。
その後、当時はめずらしかった紅羊羹が豊臣秀吉に取り立てられ、諸大名からも大絶賛。
5代目の頃、天正17年 、1589年には、伏見の桃山城の正門前に店を構えます。
江戸時代に入ると、今まで主流だった、日持ちがいまいちな蒸して作るようかんの製法から、炊き上げる製法を考案し、とうとう銘菓煉羊羹が誕生。
後に発見された寒天を利用しての製法は、現代の羊羹の基本形として、今でもアレンジを重ね、作り続けられています。
総本家駿河屋は和歌山市にありますが、和歌山県に移ったのもこの江戸時代です。
徳川家康の十男、8代将軍徳川吉宗の祖父、徳川頼宣は、幼少の頃から、同店のお菓子を贔屓にしていて、現在の静岡県であるスルガへ移るときも同店を連れ、紀州徳川家が興ったときにも、同店と共に紀州へ、元和5年、1619年のことです。
以降も紀州藩主に献上され続けたお菓子の中で、今も看板商品として現代に残っているのが、本ノ字饅頭です。
紀州藩が参勤交代の携行食として食べていた、昔々のお饅頭だと思うと、色々と感慨深いですよね。
1685年に5大将軍、徳川綱吉の娘、鶴姫が結婚し、鶴の文字を使うのが恐れ多いと、屋号を返上して、徳川家にゆかりのある、スルガヤ、に変更しました。
総本家駿河屋が和歌山市に来たのは、徳川家とのたくさんのエピソードからだったんですね。
創業から時は流れ、確かで実直な菓子づくりの技術を確立していき、1855年には第一回パリ万博に出品した煉羊羹が受賞。
国境や時代を越え、洗練された技術と味が、将軍様から、パリジェンヌやパリジャンまでも、世界の人々が魅了されるものとして受け入れられたのです。
総本家駿河屋は和歌山市内外に10店舗
現在、本店、支店など10店舗とオンラインショップによるネット通販を展開し税込み価格でお会計も明瞭です。
店舗によって販売される取り扱い商品や喫茶の有無、利用できる営業時間などは異なります。
総本家駿河屋は和歌山市内に6店舗ほか、和歌山県の御坊市、岩出市、海南市と、京都にも1店舗。
店舗名はそれぞれ、駿河町本舗、高松店、六十谷店、海南店、岩出店、伏見本舗、近鉄和歌山店、オークワ本社店、御坊店、本社工場小倉店です。
お祝いの贈り物の注文やお土産のお買い物じゃなく、腰を下ろしてお茶したい方には、駿河町本舗と本社工場小倉店には、茶寮があり、テイクアウ以外にも、イートインとしてカフェ席でbyスルガヤの甘味を店内飲食が可能です。
お出かけの都合で、京都市近辺に用事があれば伏見本舗、熊野古道、高野山の巡礼や由良町など和歌山県日高エリア周辺なら御坊店、和歌山市駅近くなら駿河町本舗や高松店、近鉄百貨店に行くなら近鉄ワカヤマ店、紀伊小倉駅付近なら本社工場の併設店舗、ロハス地域東牟婁郡古座川町なら、、という感じでついでで来場予定に合わせて寄れそうなところに訪問といいかも知れません。
公式サイトに各店舗の詳しい地図や開店、閉店の時間、連絡先電話番号や場所の内容などの情報も掲載されていますのでご参照くださいね。
総本家駿河屋は和歌山市から世界に美味しい甘味をお届けしています。
ご自宅での団らんの機会や、自分へのご褒美、夏の暑い日に涼を届ける特別な方への季節のプレゼントや、出産の御祝い、敬老の日や母の日、父の日などの年間行事の贈答品にも、ふるさと納税の返礼品やピュアなわかやま商品からなるプレミアわかやまにも選ばれている逸品をぜひ一度お試しください。
日本に点在する分家やのれん分け
総本家駿河屋は和歌山市ですが、古くからの時間の流れの中で派生した分家やのれん分けが数多く存在しています。
伏見京橋・スルガヤ、大阪・スルガヤ、するがや祇園下里、堺・スルガヤ、京三条・スルガヤ、先斗町・スルガヤ、二条・スルガヤ、伏見・スルガヤ・大手店、宇治・スルガヤ、、河内スルガヤ、など、沢山の同名を冠するお店があります。
余談ですが、堺スルガヤは、大阪スルガヤに勤めていた初代鳳惣助がのれん分けで心斎橋に開業したのち、現在の堺市に出店したお店です。
逸見久美さんの与謝野寛晶子 明治篇に詳しくあって、図書の識別は、ISBN 978-4-8406-9035-5です。
初代の惣助の長男と次男がそれぞれ心斎橋と堺の店を継いでいましたが、堺の店を継いでいた次男が店を辞める事になったときに、心斎橋店を継いでいた長男が、心斎橋を閉業し、堺店を継承しています。
1879年に当店の主人だった鳳宗七とつねの間に、三女として生まれたのが、歌人として広く知られる与謝野晶子で、明子も子供時代はお店でお手伝いをしていたそうです。
総本家駿河屋は和歌山市で展開している以外にも歴史の流れとともにたくさんの分家、のれん分けでお店が分かれてきましたが、堺スルガヤもその1つで、他店との無用な競合を避け、夜の梅などを作り始めたのは同店だとされています。
2015年に開館しさかい利晶の杜の館内には、晶子記念館が有り、生家として、お店の様子が復元された展示がありましたが、現在は廃業しています。
総本家駿河屋は和歌山市のあのマーク
おみやげを貰った時に、店のことを何も知らなくても、よく見かけるマークがあったりしますよね。
違う人から、同じ旅行先を訪ねた手土産として、同じお店の商品を貰うと、その地域に行ったことが無くても、あそこと言えばこのお店が有名なんだなと、直感的に覚えて、記憶に残っていきます。
総本家駿河屋は和歌山市を代表する和菓子の事業者ですが、店頭や店先、外箱や個包装のパッケージ、買物した時に入れて貰う紙袋に貼ってあるシールなどにも、店名と共に、登録商標としてツルが翼を広げたような家紋が入っているのを発見したら、それです。
鶴と寿の字を合わせて図案化した、鶴寿という家紋です。
おめでたい寿とつるのモチーフが高級感ある素敵なデザインなので、購入した際や、足を運ばれた際には、施設の外観や内観をぐるっとご覧になってみてくださいね。
総本家駿河屋は和歌山市の本ノ字饅頭のお店
売れ筋看板商品と言えばやはりこちらではないでしょうか。
古来から代々受け継いできた献上菓子の1つ、史実にも残るお饅頭、本ノ字饅頭です。
米麹の発酵力で仕上げた真っ白な生地に、本という文字が焼印されている、ふんわりとお酒の匂いがするおまんじゅうです。
酒饅頭ですが、特徴的な優しい香りは、苦手な方でも食べやすく、幅広いシチュエーションに対応できるお持たせにも自慢の一品です。
総本家駿河屋は和歌山市にお店を移してからも、たくさんの時代を越え、進化し続けてきました。
先代からの教えを守った変わらぬ輝きの定番から、斬新で新鮮な革新的新作まで、変化を遂げてきた今でも、代表である岡本社長は、本ノ字饅頭を手土産として持っていくのだとか。
甘さも上品で、うっかり食べ過ぎてしまいそうなあっさりとした飽きのこない味、もっちり柔らかい皮が、ついつい後引くおやつですが、食べ時にはベストタイミングがあるんです。
出来立てが最も美味しく、最高の状態でいただきたい時は、出来上がりから2〜3時間以内がおすすめ。
歴代のお殿様が道中で食べた味で、余分なものが一切入っていないため、わかやまの店舗でしかお買い求めになれません。
お昼過ぎには売り切れになっていることも多いロングセラーですが、もっと大勢の方に楽しんで頂きたい、美味しさを知って欲しいという想いから誕生したもう1つのバリエーションがあります。
その名も金の本ノ字饅頭です。
総本家駿河屋が和歌山市からもプレミアワカヤマとして太鼓判を貰っている、ネオ本ノ字饅頭と言ったところでしょうか。
ワカヤマで生産、製造され、安心で安全を重視、ワカヤマらしさのある土地ならではのものという観点で優良な県産品を認定、推奨する制度がプレミアワカヤマですが、特に優れた産品として、すでに輝かしい奨励賞を受賞した本ノ字饅頭に続き、平成28年度の推商品として選出されているのがこちらです。
本の字まんじゅうはデリケートで保存、保管が比較的難しく、翌日には皮のやわらかさが失われ、違うもののように固くなってしまうため、日持ちせず、遠方の方や遠征で来店された方の持ち帰り品としては不向きでした。
この点をカバーするため開発されたのが、インターネットでもお取り寄せが可能なまでにしっとり感をキープする、金の本ノ字饅頭です。
個包装でシェアしやすく、持ち運びやすい為、お勤め先の職場へのばら撒き土産や、お中元、お歳暮にも重宝する上、バッグに忍ばせても邪魔にならず、ランチのデザートにも持って行けます。
配りやすいので、交換にも向いていますし、賞味期限を気にして慌てて食べなくてもいいところが嬉しいですよね。
モチモチの皮のおいしさそのままに、こし餡の中に平和酒造の紀土の酒粕を配合し、焼き上げた風味の良い和菓子です。
総本家駿河屋が和歌山市で地元素材をしっかり使って編み出した、異素材のブレンドのハーモニーが絶妙で、大きすぎないサイズ感もポイントが高いです。
薄い皮とあんこのバランスもよく、お茶にもコーヒーにも合う美味しいお茶請けですので、チェック必見です。
オフィシャルのWebページには、トースターやフライパンでカリッと焼くなど、アレンジもたくさんご紹介されていますので、興味のある方は特集記事も合わせてご覧ください。
総本家駿河屋で和歌山市でその場で食べたいとき
品質保持の観点から、ワカヤマの店舗でのみ販売される本ノ字饅頭ですが、公園のベンチや外での食べ歩きが苦手な方もいらっしゃいますよね。
ホテルや旅館にわざわざ持って帰るのはスケジュール的に厳しいし、レストランやカフェに持ち込みするのはマナー的に気が引ける。
総本家駿河屋は和歌山市でその場で買って、その場で食べられる、茶寮併設の店舗がありますので、念のためお知らせしておきます。
駿河町本舗と本社工場小倉店は店内飲食OKです。
金の本ノ字饅頭とは一風違った、厚めの贅沢な皮の食べ応えや焼き立ての今だけの味をお楽しみ頂けます。
ほかにも沢山あるわかやまの美味しいもの
自然が作り出す絶景の景勝地、風景美溢れる景観が自慢の観光地、わかやまは、海にも山にもフォトジェニックな景色が広がる名所の宝庫です。
体験型のアクティビティや泉質も様々な天然温泉、アドベンチャーワールドなどの観光施設も充実し、トラベル雑誌や旅行ガイドには、多くのモデルコースや格安プランが掲載されます。
総本家駿河屋は和歌山市を代表する老舗の和菓子屋ですが、みかん農家の畑が広がる有田市で有名な名産品は有田みかんがありますし、八朔、じゃばら、ゆずなどの柑橘類や、南高梅、国産の完熟桃、桃源郷のあら川の桃、四郷の柿などの農園の農産物ほか、あじやしらす、真鯛やさんま、あわび、海苔など海産物も豊富に獲れます。
お土産で買いやすいメシともとして金山寺みそもありますし、蒲鉾や西出水産の灰干しさんまなどの水産加工品や、養蜂場限定のキャンドルや蜂蜜、抹茶の味がさっぱり美味しいグリーンコーナーのグリーンソフトも人気です。
湯浅醤油では予約制で無料見学を工場見学を受け付けていたり、通称うめかんと呼ばれる紀州梅干館では、梅酒や梅ジュース、梅干し作りの手作り教室を実施していたり、産直価格で買える梅干しや梅風味のお塩やワイン、梅酢やゼリーなどの加工品も人気があります。
家具やたわし製品、紀州手毬、山本勝之助商店の伝統工芸品、棕櫚ほうき、紀州特産物の山椒など色々と気になるおみやげが盛り沢山です。
撮影ポイントが随所にあるだけでなく、歴史の中で育まれた食文化も魅力的な場所なので、時間が許せば、サバの早すし、めはり寿司、加太の鯛などの郷土料理も満喫してみてくださいね。
総本家駿河屋 和歌山市☆小倉店概要
大阪から車でドライブして加太へしらす丼食べに行き、人形供養で有名な淡嶋神社に寄って、紀の川市の桃源郷へ桃のお花見に行きました。
総本家駿河屋の和歌山市にある本社の横に併設する小倉店へ、その途中で寄り道してきたので、その時の感想やレビュー、実食レポなどを思い出の記録としてクチコミにまとめていきながら、これから現地に向かう方に役立つ、所在地やアクセス情報、注文予約やお取り置きなどの電話番号、利用可能な時間帯、定休日など基本情報をカテゴリー順に詳細にお伝えしていきます。
お菓子の神様、田道間守命を祀っている橘本神社の分社がある本社工場小倉店は、2018年5月にリニューアルオープンしました。
レポートでご案内する内容は、私たちが行った当時の状況での情報ですので、今現在の最新の事情とは異なる場合がございます。
お出かけの計画や日取りをプランニングする場合は、細かな価格帯や時間帯などは、参考程度にして、公式HPやInstagram、Facebook、twitterなどの公式SNSの確認をお願いします。
どこにあるの?立地、住所
総本家駿河屋は和歌山市のどこにあるのか把握しておきましょう。
本社工場に併設の小倉店の所在地住所は、以下です。
本社工場小倉店:和歌山市小倉25
土地勘のないところの地区名や地域名って難読地名がクイズになったりするほど、特殊な読み方のものが多かったりして、読みにくい時があります。
webリサーチ時の検索や、個人ブログ、ホームページでの旅行記の投稿、グルメサイトなどへのコメントのアップ、タグ付けなら、コピペで済みますが、現場近隣で迷ったりして、迷子になった時は、マップアプリの活用より近所を歩いてる方に尋ねたほうが早い時もありますよね。
総本家駿河屋に和歌山市で行ったよと誰かと会話する時にも、正しい読み方を知っている方が、間違って恥ずかしい思いをする心配もなく安心です。
総本家駿河屋は和歌山市小倉で、お店の名前の漢字の読み方は、そうほんけするがや、です。
アドレスの読み方は、わかやまし おぐら、です。
福岡県の小倉という地名が、こくら、だと知っている方は、コクラと読んでしまいそうになりますが、オグラ、なのでご注意ください。
総本家駿河屋 和歌山市☆小倉店への行き方
私たちは加太からクルマで向かいましたが、カーナビの目的地セットを店舗住所で設定して、ナビのルートの誘導通り走行し、行き方を迷うことも特に難所もなく、無事到着できました。
移動手段に電車やバスなど公共交通機関をご利用の場合は、鉄道での最寄駅は、JRわかやま線の紀伊小倉駅です。
総本家駿河屋の和歌山市小倉という住所と同じように、この駅の名前も、きいおぐら、と読みます。
最寄り駅で下車したら、そこから歩いてだと所要時間の目安は徒歩約18分ほど、距離1.3kmぐらいです。
駅からタクシーに乗車して向かう際は、代金の目安は1700円ほどです。
総本家駿河屋 和歌山市☆小倉店のパーキング情報
旅先の有料コインパーキングって、ふらっと気軽に停めたら、入庫や出庫のルールが知っているところと全然違っていたり、値段の相場が予想外に高い設定だったりして、支払いの時に高額な料金に驚くことがありませんか。
だからと言って、駐車場に停めないわけにもいかないし、探すのも大変。
安価で手頃で近くのところがあれば一番いいですよね。
総本家駿河屋の和歌山市小倉店は、専用無料駐車場があるのでそういったご不安は無用です。
安いどころかお金はかかりませんので、タダで停められます。
遠くから車やレンタカーで来られる方でも、時間を気にせずじっくり商品を選び、お茶することができます。
問い合わせなど連絡先窓口はこちら
事前の問合せや質問、大量でのご注文の相談や、行った後の忘れ物など、電話で連絡する機会があったときも、慌てずかけられるように、tel番号を把握しておきましょう。
道に迷った時もすぐに聞けます。
総本家駿河屋の和歌山市小倉店 TEL:073-488-1187
電話対応できる受付時間は基本的に営業時間中になりますが、営業中は他のお客様の接客応対などでスタッフの方が忙しく、つながりにくい場合もございます。
長話はご迷惑になることもありますので、用件が多岐にわたる場合は、まず担当者の方に言いたいことを整理して、手元のメモなどにまとめておくと、いい忘れなどでの二度手間になることもなくスムーズです。
業務時間は下記の項目に記載していますので、ご覧下さい。
総本家駿河屋 和歌山市小倉店のオープン&クローズ
小倉店のお店は本社工場に併設しています。
店内にはショーケースや陳列棚にお菓子を並べた販売のゾーンと、メニュー表からキャッシュオンでオーダーできるカフェゾーンがあります。
営業時間はそれぞれで違いますのでご注意ください。
総本家駿河屋の和歌山市小倉店の営業時間は、9:00〜18:00 です。
茶寮は、10:00〜17:00までで、注文は16:00まででおしまいです。
LOが夕方4時なので、それまでに入らないと喫茶は利用できません。
2019年からの新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響で、自粛や時短営業、蔓延防止法など様々な政策が実施され、2020年、2021年、2022年と各企業や学校、イタリアンやワイナリー、居酒屋などの料理やアルコールを提供する飲食店、アミューズメントパーク、博物館などの観光施設、小売店、個人のお宅に至るまで、普段とは違うイレギュラーの体制での活動を余儀なくされ、未だ不自由で油断できない状況が続いています。
お店に食べに行くよりも宅配サービスやデリバリー、カフェスイーツはおうちで食べるようになり、ホテルや旅館などの宿泊施設も、感染者の受け入れをしたり、厳しい暮らしの中で、いつ終わるという目処も無いままです。
総本家駿河屋は和歌山市内外で10店舗のお店を営業していますが、緊急事態宣言などで急遽の営業時間の変更や臨時休業などがある場合もございます。
日本各地で、期間休業や、特別ゲスト出演キャンセル、イベントの開催中止、新規受付の停止、催しの延期、密を避けるための大型連休や週末の休暇での観光施設の入場規制や人数制限、席数の制限、一部サービスや設備の利用制限、利用停止、たくさんの変動が起こっています。
変更点や新体制の日程などは各スポットで、公式HPのTOPやニュース、お知らせなどのカテゴリーなど目立つところで告知されている場合がほとんどです。
直近で行った方の口コミの投稿などを検索して知ることもできますが、訪問日の日時が決まっている場合はお店に直接伺うのが確実です。
総本家駿河屋、和歌山市小倉店の連絡先は、google、goo、yahooなどで調べたり、タウンページやオンラインショッピングからも閲覧が可能ですが、上記、問合せ窓口のところに記載しています。
関西近郊からなら日帰りで行ける距離ですが、行ってからお休みだと気が付くと、やっぱりがっかりしますし、労力も時間もお金も勿体無いので、前持って分かっていた方がきちんと計画し直すのも早くて良いでしょう。
総本家駿河屋 和歌山市小倉店のお休みは?
通常なら決まったお休みは特にありません。
定休日はなく、無休で営業しています。
臨時休業がありますので、ご不安な場合はお店に直接おたずね下さい。
総本家駿河屋、和歌山市小倉店は、大体開いている様です。
販売ブース横カフェテリアに配置されていたキッズスペースは、コロナウィルスの影響で休止している場合があります。
カフェでしか食べられない限定商品もありますので、ここにお買物に来られた時の特権ですね。
実際に買って食べたレポ
山肌の桜の木が、山の緑の中に混ざってもこもことピンク色に色付いて、絵のように綺麗な景色の中、川沿いをドライブして小倉店まで行ってきました。
加太の満幸商店さんでシラス丼やあわしま丼、名物のわさびスープを満喫して、境内に人形が2万体並ぶ、雛流しや人形供養で有名な淡嶋神社に寄った後、お店へ向かいました。
総本家駿河屋の和歌山市の小倉店は、この次に向かう紀ノ川市の桃源郷までの通り道でした。
淡島神社から1時間ほどでお店に到着、本社工場は規模が大きく、併設するお店は外装も内装も風格ある佇まい。
14時過ぎに着いたのですが、目当ての本の字饅頭は売切れでした。
たくさん買って行く人が居たのか、元から少ししか作っていないのか分かりませんが、覚悟はしていたけど本当に完売が早いです。
予約すれば買えるということだったので、今度は予約してリベンジしたいと思います。
カフェもあって、落雁などのお菓子に使用される和菓子の木型が壁に飾られていました。
コーヒーやカフェオレなど喫茶店として使えて、デザートや生菓子も充実してましたが、先の予定があったので、お買い物だけ。
本の字饅頭は買えなかったので、代わりに金の本の字饅頭と、ディスプレイでサンプルが一際目立っていたピンク色のバームクーヘンを購入します。
店員さんが、蒸し饅頭の本の字饅頭はあっさりめだけど、金の本の字饅頭は焼きまんじゅうで、皮が全然違うから、本の字饅頭が好きなら甘く感じるかも、と教えてくれました。
総本家駿河屋で和歌山市で買いたかったのは本の字饅頭だったけど、次回来る楽しみができたと思えば、それもありです。
真っピンクだったバウムクーヘンは、後で調べて判明したのだけど、羊羹のシロップを表面にコーティングしているそう。
パッケージはただ、ばーむくーへんとしか書いていないし、お店にも解説などが置いてあったら、もっと興味を惹くと思います。
カリカリだけどマーブルチョコのような糖衣ではなくて、サクサクした、シャリ感のあるコーティングで、羊羹って焼いたらこうなるのかなーと想像しながら食べました。
コーティングがきっちり固まっているので、綺麗に剥がれて分離してしまいますが、気にせず一緒に口へ。
なめらかな生地は脂っこさがなく、香ばしめのふわふわで、あっさりとした甘さです。
ヨーグルトでふんわりさせて、ラム酒とアーモンドが香り付けだそうですが、洋酒感はありませんでした。
でも、アーモンドパウダーの焼き菓子によくある歯切れの良いサクサクとしたスポンジの感じが私はとても好みで、和洋の融合と伝統の製法と新しい製法のドッキングが素敵でした。
総本家駿河屋は和歌山市にありますが、商業560年の歴史があり、お殿様や諸大名からパリジェンヌまでが虜になった極上の羊羹が、こうしてシロップになり、熟練の職人技でバームクーヘンに塗れる絶妙なとろみで丁寧で仕上げられ、豪華に包まれているなんて、贅沢なお菓子ですね。
目が離せない職人技で作られた上等のバームクーヘンでした。
金の本の字饅頭は、皮は薄くしっとりもっちりで、こしあんがとっても合います。
小ぶりなサイズもやみつきになる秘密かも。
本の字饅頭は麹ともち米を混ぜて発酵させた皮で餡を包んでいるのですが、こちらは長持ちするようにと試行錯誤を重ね、中のあんに酒粕が配合されています。
主張は強くなく、感覚を研ぎ澄ますとうっすらお酒が香るのを発見できる程度の淡い感じですが、それがまた美味しかったです。
総本家駿河屋が和歌山市で歴史と伝統ある高価なお菓子屋さんだと緊張していましたが、店頭ではバラでも気軽に単品買いができ、日々のおやつにも最適です。
ご馳走様でした。
和菓子以外にも、懐かしい見た目の小さくて可愛らしい缶に入ったプリンや、あじがさという名前のふっくらしたどらやき、そのあじがさが洋風になった、冷凍でも冷蔵でも食べられる新感覚デザート、クリームやフルーツがおしゃれな生あじがさほか、豊臣秀吉が食べた太閤秀吉献上羊羹、五代目善右衛門羊羹、高級糸寒天と和三盆糖を使用した最高峰の極上羊羹、お値段も最高峰の鶴寿(かくじゅ)や、1棹は高価で量も多いなと感じるけど、伝統の羊羹が食べたい方にオススメの食べきりサイズの美似芭里絵などなど、他にも目移りするほどの品揃えです。
総本家駿河屋の和歌山市で現在までのドラマ
1994年以降、バブル低迷の影響で赤字が続き、経営再建に取り組みますが、東京証券取引所から上場を廃止する基準に抵触する恐れのある銘柄で公表され、同年、2003年には主力銀行からの季節資金以外の追加融資に応じないと通告。
増資による財務改善で上場を維持しようとしましたが、思わしくなく、失敗できない状況に追い込まれます。
飯倉ホールディングスグループ傘下で、その時点で民事再生手続き中だった海皇が、青空銀行から12億円の融資を受け、飯倉ホールディングスから当社に約11億を越える金額を払い込み、株式払込金保管証明書を発行させます。
総本家駿河屋は和歌山市のわかやま地方法務局でこれをもとに、株式会社駿河屋が資本金を5億から11億に増額したと申請し法人登記を変更。
その後の流れが架空増資とされ、2004年取調べを開始、当時社長だった岡本良晴氏、投資会社飯倉ホールディングスの上田嗣前氏ら五名が逮捕され、東京証券取引所と大阪証券取引所から、会社の基本となる資本にかかわる事件として監理ポストに置かれ、上場廃止となります。
処理を進めながらも事業は継続していましたが、平成26年、2014年には、和歌山地方裁判所に民事再生法の適用を申請します。
この時点で、直営店19店舗、デパート、スーパーなどでも商品を販売をし、約50店舗の営業を続けながら再建を模索、再建スポンサーだった西宮の千鳥屋宗家への事業譲渡を目指していました。
協議がまとまらず、19店舗が閉鎖、従業員を全員解雇して事業停止となります。
総本家駿河屋は和歌山市のわかやま新報では、解雇された正社員数を110人、毎日新聞社の毎日新聞は、約80人と掲載されています。
谷田明美さんという記者さんが記事を編集されています。
それから、同社の労働組合が、保全管理人とわかやま地方裁判所に、この企業と共にワカヤマで再生を目指したいという申入書を提出、連合和歌山の支援を受け、資産を切り売りして工場閉鎖するような処分を避けるよう求める署名活動を始めました。
朝日新聞社の朝日新聞で当時のことが書かれています。
集まった1万2千を超える署名を提出、労組の運動には、工場を維持しできる限り雇用を守るとするワカヤマ市内の企業からも賛同を得ています。
総本家駿河屋が和歌山市で老舗ブランドとしての危機を迎え、地元の大学教授らが中心となり、シンポジウムを開催、再開のため再構築を議論し、地元の老舗ブランドを救うよう政財界に支援を求め生命を発表しました。
しかし、署名提出の前日に裁判所が破産手続き開始を決定し、条件の良い会社に売ることになった為、後日、不動産、機械などを一括して購入する相手を決める入札が行われます。
有田市の医薬部外品製造販売会社、三和インセクティサイドの会長、田中源一郎氏が3.17億円で落札、労組の存続運動に協力する形で参加したワカヤマの企業は及ばない結果となりました。
2014年には本社の土地や建物などの所有権は田中氏に移転されましたが、屋号を継承し、もと従業員の再雇用をして営業再開を目指しています。
同年に開催された1度目の債権者集会で、負債総額は9.4億円、納税や労働債権などの優先破産債権を考えると、担保なしの一般債権への配当が0になる見込みが明らかになりました。
創業家と親交があった田中氏は、創業者の岡本善右衛門の子孫で旧するがやの営業主任だった岡本良太を社長にし、田中氏が100%出資する形で新会社として、株式会社駿河屋を設立します。
総本家駿河屋は和歌山市で練羊羹や本ノ字饅頭が看板商品でしたが、当時500あった商品を、そういった代表的な銘菓、おおよそ30品目に絞り、伝統の味の再現と継承に取り組む一方で、花つむじ桜、という新商品をスルガヤ本舗の営業再開に合わせて発売。
本店に先行して、平成27年 、2015年には京都伏見店が営業再開して、旧本店を駿河町本舗として再開しました。
新会社はその後、高松、海南と順に再開し、新作の開発にも力を入れ、同年12月には50までに増加。
小倉の工場跡地には田中氏の関連会社、ライオンケミカルが新工場を建設することになりました。